甲状腺はのどぼとけのすぐ下にあり、蝶が羽を広げたような形の約20g以下の小さな臓器で、甲状腺ホルモンというホルモンを作っています。
甲状腺ホルモンは全身の新陳代謝を調節しています。そのため、甲状腺ホルモンが多くても少なくても以下のような様々な症状が起こります。また、妊娠や子供の成長と関係してきます。
甲状腺疾患の主な症状
ホルモンが多い場合
- 動悸・息切れ
- 汗の増加
- 手の震え
- 倦怠感
- 体重減少
- イライラ
- 暑がり
ホルモンが少ない場合
- むくみ
- 寒がり
- 脱毛
- 集中力低下
- 無気力
- 便秘
甲状腺疾患の主な疾患
当院では、甲状腺ホルモンや抗体などの血液検査、甲状腺エコーを行います。
甲状腺ホルモンが多くなる主な疾患
- バセドウ病
- 無痛性甲状腺炎
- 亜急性甲状腺炎
- 機能性甲状腺結節
- など
甲状腺ホルモンが少なくなる主な疾患
- 慢性甲状腺炎(橋本病)
- 頚部に対する放射線外照射療法
- など
当院での甲状腺疾患の治療
基本的に薬物療法となることが多く当院で診療させていただきますが、アイソトープ治療(放射線治療)や手術が望ましいとき、バセドウ病眼症を認めるとき、甲状腺エコーで甲状腺癌が疑われる場合などは、専門の病院へご紹介いたします。